ディーラーは下取りで儲ける必要はないという事実

車を売却することを考えた場合、買取専門店に持ち込むかディーラーに下取りに出すべきかで迷う人もいることでしょう。

一般的にはディーラーよりも買取店の方が高く売れると思われているようですが、必ずしもそうとは言えないようです。

たとえば、走行距離が15万kmを超えている15年落ちの車を、買取専門店に持ち込んでみてください。

よほどの人気車種でもない限り、査定額ゼロ円を提示されるに違いありません。

しかし、その同じ車をディーラーに持ち込むと、5万円の下取り額を提示してくれることがあります。

しかも、ほとんど車を見ることもなく(つまり査定をすることなく)下取り額を提示してきたりします。

ディーラーとしても、中古車としての価値がないことは承知の上で、あえて5万円という金額を提示してくるわけです。

それはいったいなぜでしょうか?

実は、ディーラーは本来であれば車を買い取ることで利益を出す必要はないわけです。

ディーラーの本来の業務は新車を売ることです。

また、新車を売るだけではなく、その後のアフターメンテンナンスもディーラーの大きな収入源となっています。

つまり、ディーラーにしてみれば、まったく価値のない車を5万円で下取りしたとしても、新車を売ることやその後のアフターメンテンスをすることで利益をだすことができるわけです。

価値のない車をあえて5万円で買取理由は、あくまでも新車を購入予定のお客を囲い込むことにあるわけです。

お客にしてみれば、買取り店に持ち込んだらゼロ円と言われた車を、5万円で下取りしてくれるのならば、この店で新車を購入してもいいかな、と思うわけです。

また、買取専門店の場合には、買い取った車で必ず利益を出す必要があるわけですが、ディーラーの場合には新車の値引き枠で調整できてしまうわけです。

もともと15万円値引きする予定であった新車の値引き額を、10万円とすることで、下取り車で損をした5万円分を取り返すこともできるのです。

このように、ディーラーの下取り額は買取専門店にくらべて低いと思われがちが、車によってはディーラーに下取りに出したほうがお得になることもあるということを知っておくといいでしょう。

未使用車というのは新車とどこが違うのか?

中古車店の展示場を見ていると、ときどき未使用車と書かれた車を見かけると思います。

まだ使っていない車のことを文字通り未使用車というわけですが、かつては新古車と呼ばれていたこともありました。

新古車という表現だと、新車と勘違いをする可能性があるとの理由で行政からの指導があり、現在は未使用車という表現をしているわけです。

それでは、この未使用車というのは、具体的にどのような車のことをいうのでしょうか?

新車も厳密にいえば未使用車ということになりますが、新車というのはお客さんに車を納車するときに初めて登録をするクルマになりあす。

それに対して、未使用車の場合は、ディーラーなどがすでに登録を済ませた状態で店頭に並んでいます。

まだ使っていない車ではあっても、一度登録を済ませてしまったクルマというのは、あくまでも中古車扱いになるわけです。

新車の場合は、車が納車になった時点でまるまる3年間の車検がありますが、未使用車の場合は、登録されてから売れるまでの期間をマイナスした分の車検期間しかありません

たとえば、3月にディーラーが登録した新古車が9月に売れたとすると、あくまでも車検は3月から3年間となりますので、残りは2年半しかないことになります。

また、新車の場合は、注文が入ってから工場のラインに乗せますので、色やオプションなどを自分の好みでオーダーできます。

しかし、未使用車の場合は、すでに工場から出荷された状態で店頭に並んでいますので、色やオプションなどを選べないことになります。

もちろん、未使用車には新車にはないメリットがあります。

それは納車が早いという点です。

新車の場合は、注文をしてから納車になるまで数ヶ月かかるのが普通ですが、未使用車の場合はすでに店頭に並んでいるわけですから、名義変更さえ済ませれば、すぐに乗ることができるわけです。

それでは、なぜ未使用車などというものが売られているのでしょうか?

多くの場合は、決算次期などにディーラーが売上目標を達成するために、メーカーから何台もまとめて自社名義で買い入れてしまうことで未使用車が生まれることになります。

ディーラーは、販売目標を達成することでメーカーから報奨金がでるため、なんとか目標を達成しようとして、自社で買い入れてしまうわけです。

もちろん、未使用車というのは中古扱いになりますので、実際にお客様に売る時には新車よりも安く売ることになってしまうのですが、それでもメーカーからもらえる報奨金によって、実際の収支はプラスになるようです。

10年乗ったクルマは売却か乗り潰すかで悩む?

かつて日本の車の品質が低かった時代には、新車登録から10年、走行距離10万kmというのが、廃車にする目安となっていました。

その時代の記憶が残っているのか、未だに10年乗ったらそろそろ廃車にすることを考えるという人も多いようです。

しかし、現在の日本車の寿命は伸びています。

日本のクルマが新車登録されてから廃車になるまでの期間は、平均13年と言われています。

つまり、現在の品質の高い日本車であれば13年程度はまったく問題なく乗れるし、しっかりメンテナンスをしていれば走行距離も20万km程度は普通に走れるのです。

ここまで日本車の耐久性が上がってくると、10年程度乗った車を売るべきかそれとも壊れるまで乗り潰すべきなのか悩む人も多いと思います。

昔であれば、10年乗った車は廃車にする選択肢しかなかったのですが、いまでは十分に売却も可能です。

日本国内の車が廃車になるまでの平均が13年ですから、あと3年程度は問題なく乗れると考えられますので、車としての価値は残っています。

また、最近では海外への輸出ルートをもつ買取店も多くなっており、そういった店であれば10年落ちの車であっても問題なく買取をしてもらうことができます。

日本では、まだまだ走ることの出来る車を平気で廃車にしてしまったりしますが、中東や東南アジアでは、本当に動かなくなるまでクルマを乗り続けます。

そのため、10年落ちで10万km程度の走行距離の車であれば、非常に程度のいい車として高く評価をされることになります。

そのような理由から、10年落ちの車であっても、十分に売却の検討は可能だといえます。

とはいえ、10年落ちとなると、それほど高額で売却出来るわけではないので、もし売却や下取りである程度の金額になることを期待するのであれば、3回目の車検のタイミングである7年落ちあたりで買い替えを検討するといいでしょう。

もちろん、乗り潰すという選択肢もあります。

ただ、10年以上乗った車はそれなりに各パーツに痛みが出てきますので、メンテナンスにお金がかかる可能性が高いといえます。

また、日本では13年以上経過した車は、自動車税や重量税が上がってしまいますので、もし動かなくなるまで15年も16年も乗り続けるのであれば、その点は覚悟をしておいたほうがいいでしょう。

外車は左ハンドルと右ハンドルのどちらが高く売れる?

かつては、外車といえば左ハンドルがあたり前でした。

外車のことを「左ハンドル」などと呼ぶこともありました。

まだまだ日本車のステータス性が低かった頃は、多くの人が「左ハンドル」に憧れたものです。

現在でこそETCが普及していますが、料金所で現金のやり取りをするのがあたり前だった時代には、左ハンドルの車は大変不便な思いをしたはずです。

現在でもドライブスルーなどの店では、左ハンドルでは不便な思いをすることでしょう。

また、左ハンドルの車は、ドライバーが左側の座席に座っているために、右折をするときに対向車が見えにくいという運転のしにくさもあります。

そんな不便な左ハンドルですが、とにかくハンドルが左についているというだけでカッコよく、乗っている本人たちは鼻高々でした。

しかし、ここ10年~15年ほどの間に、メルセデス・ベンツなどのドイツ製の高級車を中心に、日本向けに作られた右ハンドルの車が多く輸入されるようになってきました。

最近では、輸入車の8割程度を右ハンドルが占めるようになり、外車=左ハンドル、というかつてのイメージはまったくなくなりました。

左側通行の日本国内で乗る以上、やはり右ハンドルの方が運転もしやすいでし、便利です。

いつの間にか、外車=右ハンドル、というイメージが定着してしまったようです。

しかし、それでも左ハンドルに憧れるという人はいます。

やはり、どうしても左ハンドルが全盛だった時代の「左ハンドルに乗っている人はお金持ち」という先入観が抜けきれないのでしょう。

それでは、外車を売る時には、左ハンドルと右ハンドルのどちらが高く買取をしてもらえるのでしょうか?

結論から先に行ってしまうと、右ハンドルの方が、査定額が高くなる傾向にあるようです。

やはり、日本において運転しやすい右ハンドルの方が需要がありますし、かつてのように左ハンドルにステータス性を求める人は少なくなっています。

需要が高いということは売れやすいということですので、必然的に車の値段は高くなります。

また、左ハンドルの場合は並行輸入車の可能性がありますが、右ハンドルであれば間違いなく正規輸入車ということになりますので、その分査定額も高くなるわけです。

やはり、並行輸入車にくらべて、正規輸入車の場合は日本向けにしっかりと対策された車となりますので、中古車としての安心感や価値観は高いものとなります。